ガーナのアグボグブロシーの廃棄物を材料としたアート作品で世界から注目を集める長坂真護さん。
実はホストだった時代がある異色の経歴の持ち主です。
波乱万丈な長坂真護さんの人生や現在の活動、今後の展望についてまとめました。
ナンバーワンホストになるまでの経緯
長坂真護さんは福井県福井市の出身で、上京する口実に名門、文化服装学院のアパレルデザイン科に入学。
卒業制作のファッションコンテストでは最終選考に残り才能の片鱗を見せるも、卒業前に留学がかかったコンテストで落選してしまいます。
留学があきらめきれなかった長坂さんは、ロンドンへの留学費用をためるために新宿でホストをすると、ナンバーワンをとる実力を見せ3000万円もの貯金をためることに成功します。
並々ならぬ大金です。整った塩顔フェイスに加え、よほど女性を魅了する才能があったのでしょう。
ホストをやめて起業するも倒産して路上生活開始!
ホストでためたお金で今度は起業。アパレル会社を建設しますが、
スタッフに騙されて1年で倒産し借金を背負うこととなり、ここから路上生活がスタートします。
数年でナンバーワンホストからの転落し、騙されて借金を背負わされるなんて、ドラマじゃないですか。
窮地に立たされた時、長坂さんは、アーティストとして生きていくことを決めます。
日本中を移動しながら、路上で絵を描き続け、絵本作家を志して出版社に持ち込んだこともあったそう。
2015年に初めて東京で開いた個展で400万円ほどを売り上げ、そのお金で住居兼アトリエを借り、ようやく住所ができました。
ガーナのアグボグブロシーとの出会いが人生を変える!
じわじわとアーティスト長坂真護としての注目を集めていっていた最中、
偶然、雑誌のコラムに、先進国の発展が進むほど途上国の貧困が深刻化するという内容で、フィリピンのスラム街が掲載されているのを目にします。それをきっかけに実情を自ら調べていくと、さらにひどい状況のガーナのアグボグブロシーを知りました。
翌年、ガーナを実際に訪れた際には、プラスチックを焼いた有毒な黒煙があちこちから立ち上り、ひどい悪臭がするなか、広大な廃棄物集積場に小屋を建て暮らす人々の生活を見てショックを受けます。
すさまじいガーナの現状を知った長坂さんは、現地の人々ですら価値を見いだせない廃棄物を輸入し材料に使うことで、先進国の電子ゴミをメッセージとして表現できるのではないかとひらめき、アグボグブロシーアートが始まりました。
最初にガーナを訪問した際は、現地の人々からはトマトや玉ねぎを投げつけられたそうです。
それでも、アートを売ってはガスマスクを届け、学校を建設し、なんとその後美術館まで建設したのです。
今では現地の人からは、リーダーの一人として認められています。
今後の目標は、アグボグブロシーに暮らす人々が持続可能な暮らしをしていけるよう、
現地に最先端のリサイクル工場を建設することが目標だそうです。
かっこよすぎてため息が出ますね。
大金持ちの慈善事業ではない!5パーセント給料をもらってあとは世界のために使ってる!
数億円絵が売れるアーティストとなった長坂真護さんですが、
アートの総売上の5パーセントしか給料を取っていないそう。
利益はガーナや、ソーシャル、サスティナブル、エシカルなものに事業投資しているといいます。
長坂真護さんが目指しているのは、ガーナの平和だけでなく世界の平和。
“サスティナブルキャピタリズム”を掲げてゴミのアートを売りまくる!と宣言する
長坂さんのかっこいいこと。
ほれぼれします。
まとめ
・長坂真護さんは元新宿のナンバーワンホスト
・現在は、数億円の価値あるアートをつくっては事業を展開しガーナの未来のために奔走しているすごい人
ホストに通って貢いでいた女性たちも、見る目が合ったと思います。
今後の長坂真護さんの更なる活躍が楽しみですね!